熱い火災と寒い火災~熱い地獄か寒い地獄~

こんにちは。またたび消防士ブログのねこやなぎです。
今日は真夏の火災と真冬の火災について。

消防職員として避けたい現場の一つ。
それが真夏の火災と真冬の火災です。

とにかく暑い!
とにかく寒い!

というお話。

まずは真夏の火災。
8月の初旬。
昼間は気温が35度を超える日が続いています。

とにかく暑い。
そんな日に火災指令が入りました。
防火衣に着替えて現場に向かいます。

ここで一つ問題が。
火災現場に一番近い水利(※)が、燃えている家の目の前にあるのです。

(※)消火栓や防火水槽のこと

そうなると消防車が火に近すぎて危険です。
そのため、少し離れた水利を利用します。
その距離は火災現場まで約150メートル。
真夏の防火衣着装。
空気呼吸器を背負い、150メートルを走ります。

気温はさらに上がって38度。

とにかく暑い。一瞬で下着が汗で濡れます。

イメージとしては、
サウナの中で100メートルを走って、
サウナの中でしばらく立っている。
そんな感じです。

こうなると熱中症で倒れる職員が出ています。
倒れた職員は救急車で病院へ運ばれるか、消防車の中で休むことになります。

市民の人は消防車で休んでいる消防士を見るとサボっているように見えて、たまにクレームが入ります。
(公務員ってすぐクレーム入れられるんです)

でも、その職員は精一杯頑張ったのです。温かい目で見てあげてください。

さて次は真冬の火災。
またたび市消防署には、何故かクリスマスの日に火災が起こるというジンクスがあります。

この年も本当に火災がありました。
その時のクリスマスの火災は、夜中の倉庫が燃えていました。

倉庫の中でも、ペンキや塗料など燃えやすいものが入っている倉庫のため、
慎重に消火しなければなりません。
慎重にやる分、中々消し止められない…。

防火衣は燃えにくい素材で出来ていて、冬に着ると結構温かいのですが、それは最初だけ。

火災現場では水を使います。
その水が頭から、背中から、前からと容赦なくかかってきます。

はい。寒いです。

寒くて我慢できず火に近づくと暖がとれます。
少し回復して、また消火活動に戻ります。

どれくらい寒いかというと、
しばらく立ち止まっている状態から歩こうとすると、防火衣が固くなってます。
放水でかけられた水が凍結し、防火衣の表面で凍っているのです。

このクリスマス火災は明け方までかかりました。
明け方に使い終わったホースを巻いて片そうとしたとき、驚く光景を見ました。

ホースの表面がガチガチに凍っています。
バキバキ音をさせながらホースを巻きました。

火災の処理が終わり安堵したとこで、
とんでもないクリスマスプレゼントの思い出でした。

本当にきついです。
皆さん、火の用心を。


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