こんにちは。またたび消防士ブログのねこやなぎです。
今回は「すばり」という恐怖のアイテムについてのお話。
そのアイテムの使い道をご紹介します。
またたび市にはそこそこ大きな川が流れています。
その川にかかっている橋、「つめとぎ橋」。
今回はこのつめとぎ橋から身投げした人のお話。
不景気、雇用問題、病気、etc…
ニュースではたくさんの暗い情報が流れています。
そんな昨今、自殺―いまは自死かな―があります。
そして、とある男性がつめとぎ橋から身投げしました。

目撃した通行人が消防に通報したのですが、
30メートル位の高さから水面にぶつかると、かなりのダメージです。
泳いで岸に上がるのは難しくなります。
周囲を探すチームと水の中を探すチームに分かれます。
この水の中を探すチームですが、泳いで探すとかできません。
厳密には、やろうと思えばできるけど装備がありません。
魚群探知機とかセンサーのような高度なものはありません。
ではどうするか。
ここで「すばり」の出番です。
皆さん。
突然ですが、かめはめ波を打って下さい。
この両手の形を崩さず、
顔の前に移動して掌を天井に向けて下さい。
はい、すばりの完成です。
この両手の形をしたものが大きな金属製のものででいきています。
(分からなければ上記の画像参照)
これがすばり。
では想像してください。
これをボートからドボンと水に入れて、
底についたら引き上げるという作業をする意味を。
底に沈んだ人を針に引っかけて引き上げる。
その作業担当は当然新人のまたたび消防士ことわたくし…。
やらさr…いえ、やりました。
2チームでボートに乗り、分かれて作業しました。
ではその結果はどうか。
1時間経過…
2時間経過…
3時間経過…
4時間後…
(ドボンっ)
すばりを入れるの何回目だろうか。
もう下流に流れたんじゃないのかな。
ん?
あれ?
なんか重い…かも。
ゴミ…かな。
なんだ、白いゴミ袋か。
ん?パーカーだ。
あ…
あぁ…
またたび「隊長みつかりました。」
みんな「まじか」
またたび消防士が無事に発見しました。
引き揚げたあと、ボートから落とさないように
しっかりと持たさr…いえ、抱えさせていただき、救急隊に引き渡しました。
ちなみに、
見つからないと次の日もやることになります。
これが恐怖のアイテム
「すばり」
なのでした。