鍛えても鍛えても越えられない壁~五感を奪う危険な現場~

救急隊は医者や看護師以上に使える医療道具が少ないです。

特に体の内部を知るための道具。
レントゲンとかエコーとか血液検査とかそういう道具がありません。

救急の現場では、 「経験」「匂い」「見た目」「音」「感触」などが重要になってくるのです。

「あ、ヤバそう」という印象、直観。
アルコールの匂いがするな。これは失禁しているな、とかの匂い。
冷や汗、顔色悪い、とかの見た目。
聴診器を使って聴く音。
触ってみて固いとか変形しているとかの感覚。

例えば夏、誰にも気付かれず孤独死した現場。
匂いがとてつもないです。
日常生活ではまず遭遇しない臭いが充満してました。

とは言え、 通報の内容から臭いがあることは想像していた通りです。
臭いにも程度がありますが、ある程度は慣れの部分もあります。

今回は同僚のお話。
臭いとプラスアルファの要因で、まさか同僚の目と鼻が全く効かなくなるなんて思いもしませんでした。

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