刑事と傷病者~ドラマにリアリティはあるのか~

犯人「くそっ!ここで捕まるくらいなら!!」

刑事「やめろ、何をする」

ガリっ

…グフっ!

刑事「な、なにを飲んだ」

ばたり…

刑事「し、死んでいる。早く警察を呼んでくれ!」

という刑事ドラマでたまにあるシーン。
食堂で遅い昼飯を食べていた救急隊員達がこのシーンを観ていました。

一緒にテレビを見ていた隊長が味噌汁をすすりながら、ボソッと言いました。

「はやいな」

犬飼隊員がラーメンにお湯を入れながら言いました。

「はやいっすね」

僕も席に着いて言った。

「そうですね。早いです」

さて、事件を振り返ろう。

まずは頸動脈を触れるシーン。
触って心臓が止まってるという判断。

早い。

頸動脈が無いからといって即死亡とした判断。

早い。

そして、警察を呼ぶタイミング。

早い。

頸動脈を触れるときは心拍が無いのを確認するものなので、もっと時間掛かります。

頸動脈で心拍が確認できない場合でも、
心臓がわずかに動いている場合があるからまだ死んでいません。

警察呼ぶより、まずは救急車を呼んで欲しい。

そして、まずは胸骨圧迫をしないとダメなのです。
一命を取り止めれば犯人から情報を得られるのに…。
あきらめるのが

早い。

総じて早い。早すぎる。

これが「はやいな」の中身です。

消防士は人命救助が仕事。
刑事は犯人逮捕が仕事。

しかし、
消防士であってもなくても、
人命救助が仕事であってもなくても、
救える可能性のある命には手を差し伸べてあげてほしいという思いもあったりします。

職業柄からか、昔ほど刑事ドラマとかが純粋には楽しめなくなって来ます。
割り切ってツッコミながら観るのは逆に面白いですが。

隊長ははぐれ刑事派。
犬飼隊員とねこやなぎ隊員は踊る大捜査線派。

刑事ドラマが好き故のツッコミでした。