こんにちは。またたび消防士ブログのねこやなぎです。
今回は環境整備という名の草むしりのお話。
ある晴れた日。
消防署の周囲を午前中からガタイの良い男達が黙々と草むしりをしている。
そんな消防職員を見たことはありませんか?
暇そうだなとかって思っていませんか?
ええ、計画的にやればそこまで面倒臭いことではありません。
でもこの草むしり。署長の気分で急に予定にブチ込まれます。
この日は月末…報告書類がたくさんあります。
すごく忙しいです。
そんな日に、署長が言いました。
「庁舎周りが汚いから環境整備しなさい。」

そこは体育会系の階級社会の消防署。
答えは「はい」か「分かりました」の2択です。
本来ならば忙しい月末を避けて入れていた予定ですが、
鶴の一声で前倒しになりました。
消防職員って意外と細かいんです。
雑草はとにかく抜く。
几帳面で細かい人がいると、ペースが遅いのにそこだけ綺麗だからみんなそのレベルに合わせる。
だから無言で必死にやります。終わらないから…。
抜いた草はそのままゴミ袋に入れると重くなり、ゴミ収集の計量で高い値段を払うから
天日干しして軽くさせてから捨てることになります。
だってそれも市民の血税ですから。
頑張って早めに終わらせたら署長から窓拭きを頼まれる。
答えは「はい」か「分かりました」の2択。
もう一度言います
消防職員って意外と細かいんです。
窓拭きも本気でやります。
バケツの水がちょっと汚れたらすぐに換えに行きます。
1枚ピカピカにしたら、全部ピカピカにします。
これが環境整備。
天気のいい日にガタイの良い大人たちが草むしりをしている実情です。
外から見ている分には暇そうですね。
でも、もしその日の深夜に消防署の前を通ることがあれば事務所の電気を見てください。
絶対灯かりが点いてます。
深夜に必死こいて書類を仕上げてるので寝ないで頑張ってます。
ピカピカに仕上げた窓から灯りが漏れていることでしょう。